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経営計画書は言葉で作る。ことばの経営計画書
経営計画書とは?
平成19年の自社の経営計画書は、この文章を書いている5月末日現在未完成である事を正直に告白します。 数字上の計画書は年初にて作成しました。
よって人の雇用や設備投資に関しては大まかな想定案は出来ています。

当然のごとく紙の上では、収入金額⇒粗利益も数値となっています。
でも、その数値を立証する「策=戦略」が出来ないのです。

そもそも「経営計画」とは何なのでしょうか?

仕事柄・・経営計画を作りましょうと言って、経営計画書のソフトも購入してみましたし、経営計画作成の勉強会にも参加してみましたが、本人が「未完成」です。

私は、今・・「数値の経営計画」より「言葉の経営計画」と思っています。
売上高目標=○○億円 粗利益 ○○万円 利益率○○%・・経常利益○○万円・・・すらすらと書けます。 この数値をエクセルに落とし込めば一応の経営計画書の完成です。
あとは「理念」とか「社訓」を追加すれば一見見事な「経営計画書」となるでしょう。

・・・今までの私の経営計画書そのものです。

でも、この数値の立証は?・・と聞かれたら・・言葉に詰まります。
最近、経営計画書は「自社の環境の認識と今後の打開方針を立証するもの」と思っています。

自社の現状の認識とは?
経営者は、決算書を見なくても経営状況は現実的に肌で感じておられることでしょう。
試算表の作成に時間を費やす必要があるのでしょうか?私は「無い」と思います。
それより、今現金・預金がいくらあるか。買掛金・未払金・借入金を支払い売掛金を回収してどの位の資金が余分に使えるかが最も重要のように思います。

その資金で何をするか。・・・これが経営計画ではないでしょうか。

極論ですが、決算書や損益計算書を分析することも必要でしょうが、経営計画には不要のように思います。
「今使える資金はいくらか」「これからどうするか」
この認識があればよいと思います。

では、その金額はいくらか。この確認が重要と思います。
バカを言うな!とおしかりを受けそうですが、この金額がマイナスとなるなら、先ず資金を掛けないで行える「経営改善」を考える必要がありそうです。
前年の法人税の決算書を見て下さい。
上に「貸借対照表」と記載された用紙の右下に資本の部合計 ¥○○○万円と表示されています。
この金額は貴社が開業してから直前の決算までの積上利益金額と資本金です。
理論上は「使える金」ですが、不動産は処分しなけば使えません。在庫も売却しなければ金になりません。
本当は「使えない金」のようです。

くどいですが「今使える金」はいくらありますか?

先ずこの金額をご確認下さい。マイナスなら先ずは、経営計画より経営改善をお勧めいたします。

次に、自社や同業者の現状を見てください。好況で羽振りがいいですか?
同業者仲間で顔を会わせれば悔やみの言葉が出ていれば、不況業種の環境にありそうです。
利益をもたらすお客様がいなければ、どんなアイデアでも事業にはなりません。

ではどうするか?

・・本当にこれが大問題です。
極論では、事業を廃止するか進むか。進むならどんな方針で行くか。現状のままでは・・・・
経営者の方はここで悩んでおられるでしょう。
私自身、ここが解かれば苦しみませんが、最近年齢も50歳を超え少し横着に「天は見ている」と言っています。
だから「天はまだまだと言っておられる」と自分を慰め自問しています。
何をどの様に行っていくか。これが経営計画と思っています。
数値による経営計画の立証は後回しで先ずは「ことばの経営計画書」を作ってみませんか。

ことばの経営計画書つくり?
私が行っている事は「メモ」です。
思いついた事をメモしています。
夜、思いつくまま書いたメモが翌朝見ると読めない事がよくあります。
でも、また同じような事をメモしている現状です。

当事務所では、毎月「ふれあい新聞」を発行していますが、このアイデアは生命保険の方のアイデアでした。
人材派遣のアイデアはお客様の声でした。
今回のこの様な小冊子の作成も同業者から送られてきた小冊子からでした。
同業者の集まりチーム21は情報の交換の場の要求からでした。

この様な事が、最も重要ではないでしょうか。
このアイデアが軌道に乗る(=お客様が多少でも更に満足される。)事が出来た時に「ことばの経営計画」が完成するように思います。
だから今は、「未完成の経営計画書で良い」と開き直っています。色々な意見もありましょうが、私は数字の経営計画書は、人件費計画⇒設備投資計画⇒ここが決まれば数値の粗利益がほぼ確定します。
その粗利益を得る為の方策⇒が「本当の経営計画」と思います。

簡単に自分の報酬を年間○○万増加したい。従業員も前年より10%アップしたい。機械も古くなったので買い替えたい。
単にこの金額を積み上げていけば数字=必要な粗利益は確定します。
粗利益が確定すれば、現行の粗利益状況から売上高は必然的に決まります。
「数値の経営計画は到って単純」です。
でもその売上高=粗利益の立証は非常に困難なようです。
そこで、また「ことばの経営計画」に戻り模索が必要と思います。

ことばの経営計画⇒⇒数値の経営計画⇒⇒数値の経営計画の立証⇒⇒ことばの経営計画

この繰り返しではないでしょうか

経営計画書の入り口は「言葉の経営計画書」でよいと思います。
自社がお客様の為に出来るアイデア・企画がことばの経営計画と思います。
お客様が要求=欲求を言葉で言って下されば楽なのですが、お客様は無口のようです。

アンケートでも極一部の方のご協力は得られますが概ね安全回答が多いようです。

では、どうするか。もう自分(社長)がやるしかないようです。

店を外から眺めて気づくことがありませんか?
自車はきれいに洗車されていますか。入り口のドアは埃を被っていませんか。まして草が生えていませんか。看板はきれいですか。お客様の駐車場は十分ですか。

更に店内を眺めて気づくことがありませんか。事務室は整理整頓出きていますか。床はきれいですか。応接室はどうですか。来客者へのお茶は好評ですか。挨拶は元気よくなされていますか。

気づいた事をメモしましょう。
この習慣を身に付け(全員で)お客様に対応しましょう。
きっとお客様の要望=経営計画の策が見えそうです。

経営計画書は、社長が作るものです。何故ならその責任は社長にあるからです。
でも、全て自分で作る必要は無いようです。

「お客様の声」「従業員の声」「同業者の声」自ずと「経営方針」が出てきそうです。
この声を、責任持って計画=言葉に置き替え周知実行する事が社長の仕事ではないでしょうか。
「時の流れは 速い」と実感しています。税法は基より 職場環境も激変しています。

10年後を今想像できますか。

私は想像出来ません。でも、10年後はこんななっていたいなーと思う「夢」はあります。
だから、1・3・5年後を計画し10年後の夢もことばの計画書に書いて見ましょう。
きっと「夢の経営計画書」から「目標のある経営計画書」に変化することでしょう。

止め処もなく書いてきましたが、経営計画書は社長が責任を持って作るもの。
数値は積み上げ方式で結構。
その実現の為の言葉による経営計画書を作って見ましょう。

当事務所の経営計画基本の言葉は「企業は公器」です。


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